2003/10/31
銀ブラ その1




和光(旧服部時計店)
設立:1932年(昭和7年)
設計:渡辺仁
施行:清水組


銀座は今でも古い建物がいくつか残っていますが、
白眉はやっぱり和光。
四丁目の交差点でこの建物を見上げると、
いつでもなんだかほっとします。

1894年(明治27年)、朝野新聞の社屋を服部時計店(現・セイコー)
が買い取り、初代時計塔として改築。
1923年(大正12年)、新ビル建設中に関東大震災が起こり、
数年後、構造を鉄筋コンクリート、外壁はテラコッタ
から御影石へと変更して工事再開。
1932年(昭和7年)、当時の高さ制限を使いきった
100尺(約30.3メートル)の建物が完成。
戦後はGHQ向けのデパートとして使用され、
1952年(昭和27年)、服部時計店の小売部門が独立して和光となる。
……と、歴史を見つめてきた建物であります。

『未来の想い出』という映画で、過去へとタイムスリップしてしまう
2人の女性(工藤静香と清水美砂)が、
「今度、タイムスリップしたら和光の前で再会しましょう」
と約束する場面があるのですが、
和光って、過去への時間旅行という設定によく似合う場所であり、
「なにがあっても和光なら絶対あそこにあるだろう」
という場所な気がします。

↑ガス燈通りから見上げたところ。
ここらへんがネオ・ルネッサンス様式な感じ?


↑時計塔。もともとのデザインはローマ数字だったとか。
ローマ数字の方がかっこいいけど、
やっぱりアラビア数字の方が読みやすいからかしら。

↑ガス燈通り側の入口。



↑晴海通りを挟んで反対側から見たところ。
どっから見ても絵になるのはさすが。
しかし、銀座って人と車が多くて撮影しづらい。
←和光のレリーフ。
左から下へ、貴金属を示す銀カップ、服部時計店の商号、
商業の神ヘルメスを表わす蛇と杖、
同じく服部時計店の商号(2541の数字はなんの意味?)、
砂時計、転鏡儀(天秤みたいなもの?)だそうだ。

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